Eigen Layer
編集日 7/6
▸概要
私は技術者ではないので技術的なことはあまり書いていないのですが、Eigen Layerに関してはおそらく皆様のあまり接触してこなかったステーキングの応用例というふうになりますので今回の記事もそれを踏まえ、ステーキングから説明しています。
このEigen Layerのエアドロを狙うにはステーキングすることが必ず必要になってきます、つまり資金の投資が必要でリスクを負う必要がありますので自己責任で進めるかどうかを判断してください。
ステーキング額が100ドル前後だと全く意味がないと言えると思います、なので少なくとも300~と考えてください。推奨するのは1000ドル〜1ETHほどです。
現時点Liquid stakingはもちろん収益はありますが、Eigen Layerでのステーキングはポイントのみ獲得できます(エアドロ?)。実際のAPRはプロジェクトがいないため、0です(EigenLayerについての段落で詳しく書いております)
▸Stakingとは?
Eigen Layerにそのまま話題を入りたいところですが、それに入る前ステーキングとは何という概念は絶対に必要です。ビットコインネットワークのステーキング的なもの(マイニング)とEthereumネットワークのステーキングについて軽く話します。
・ビットコインマイニングとは?
ビットコインはもちろん、無数のパソコン(Txを記録する台帳)によって構成された誰によってもコントロールできない一つの資金を転送するネットワークです。大量のTxが集まってからやっと一個のTxをオンラインに貯蔵できるブロックができ、そのブロックを全て特定の数字を入れ、次のTxの集まりであるブロックにその特定の数字を入れることで無数のブロックを繋げ、チェーンになるわけです。(1個のブロックの中に2000通のTxをしか入れないのがビットコインブロックチェーンの決まりごと)
そしてこのブロック(つまりTxの集まりの集まり)は誰が”作っている”のかというと、マイナーと呼ばれる”人たち”です。
もちろん作っているのはレゴを積み重ねることとは異なり、実際作業をやっているのも人ではなく専用のマシンです。
マイニングをやりたい人はまずComputation Power(計算能力)が普通のパソコンの何十、何百倍にも及ぶマイニング専用のパソコン(Mining machine)を取得し、そのパソコンを使って他のマイナーと計算を競い合います。最初に一つの特定の値(ハッシュ値)を計算した人がリワードをゲットすることができます、ビットコインネットワークの場合のリワードはもちろん$BTCになります。このハッシュ値を含めたTxがブロックに入れ、2000個の似たようなTxが貯まったらブロックは満タンになり、次のブロックが新たに生成される仕組みです。
マイニング用パソコン |
・EthereumのPOSとは?
BitcoinのPOW、つまりマイニング作業によって構成されるネットワークと似たようなものだが、EthereumはPOSを採用して、32ETHをステーキングした人のみがTxを認証できるノード(ネットワークのTx記録を保有している端末、Txを認証できるノードはFull nodeといわれます)になります。ノードの間にコンセンサス、つまり合意を達成しないと一つのTxが実際有効と認められません。よってより多くのETHがより分散的にステーキングされることでネットワーク全体がより安全になると言えます。
ステーキングする人にとってのメリットはTxが大量に行われている限り安定した$ETHが入ります。しかもその収入は価値のある$ETHの形式です。
また、ステーキングといっても色んな種類があり、大きく二種類に分けると、自分が主体としてステーキングすることと誰かに自分の資金を預けてステーキングを代わりにしてもらうことです。
大きい収益を得れるのはもちろん仲介人を介さずにできる自分で行うステーキングですが、多くの資金の持っている人でないとこのようなステーキング方式はできません。
そこで需要を見え入ってきたプレイヤーはリキッドステーキングのサービスを提供する人たちになります。実際今のところ最もステーキングされている場所はリキッドステーキングプラットフォームのLidoであります。
・リキッドステーキングとは
先述のように、セルフでステーキングをするのには32ETHを預ける必要と随時にモニターする必要があります。(随時稼働していいないとステーキングした32ETHがペナルティで一部没収されます)
リキッドステーキングやステーキングサービスを提供してくれるPJはステーキングをほんの少額から可能にします。少額で大量にいるステーキング需要がある人たちから資金を集め、実際ステーキング経験のある人たちにその資金を任せ、収益の一部を手数料として徴収するシステムです。
さらにリキッドステーキングは何かというとステーキングは一般的に資金をロックするという意味ですが、リキッドステーキングはETHをLido、Rocketpool、Etherfi、Sweellのようなプラットフォームに預けると同時にリキッドステーキングトークン=LSTというレシート的なトークンがもらえます。このLST(リキッドステーキングトークン)は大体の場合ETHとペッグされていて、他のトークンとスワップすることも可能です。つまりステーキング収益を得ながらトークンをロックする必要がなくなったということになります。
もちろん得られる収益は一部マイナスした形になります。下記のスクショからわかるように大体10~20%ほどの手数料が徴収されるのが一般的。
https://milkroad.com/staking/liquid/ |
収益は先述のトークンの増加によって得られます。つまりステーキングすると必ず得られるリキッドステーキングトークンは時間の経つと共に増加します、また1リキッドステーキングETH=1ETHというふうにペッグされています。
▸Eigen Layerとは
・HP
・概要
LSTのプールでさらに手数料を稼ぐのと違ってEigen Layerは「Re-staking=再ステーキング」というのをメインの業務内容としています。
先述のEthereumのステーキングでロックされたトークンは投資としての側面もありますが、本質的な目的はEthereumネットワークの安全、分散性を確保するためです。Re-stakingとはこのロックされたETHを使って別のプロトコルの安全性を確保するためにもう一度Eigen LayerのプロトコルにステーキングすることとCEOのSreeramさんはいっています。
https://thedefiant.io/everything-you-need-to-know-about-eigen-layer-sreeram-kannan-interview |
全てに通じて言えることですが、Re-stakingをすることでLiquid stakingやSelf stakingのイールドをさらにブーストさせることができますが、それなりのリスクを負うことになります。
リキッドステーキングの場合はイーサリアムネットワークのセキュリティリスク+Lidoを信用するリスクになりますが、Eigen LayerでさらにステーキングしたETHによって発行してもらうリキッドトークンなどをステーキングする場合はEigen Layerのセキュリティリスクも考慮しなければなりません。
同じくCEOさんの使っていた例を使うと、現在世界中は米国債を担保としてさらに多くの資金を運用していると同じように、ETHの国債、つまりステーキングされたETHを使ってさらに資金を別の用途で使うのが彼たちのヴィジョンです。
・Eigen Layerの具体的な用例
https://thesis.neworder.network/#eigenlayer-will-be-the-most-important-innovation-for-ethereum
上記のリンクはNeworder(Defiの構築の最前線に立つDAO)の2023レポートです。
その中ではEigen Layerを「イーサリアムネットワークにおいての最も重要なイノベーション」と位置付けています。
詳しく知りたい方は一読してもいいとおもいます。
イーサリアムのネットワークの多くのDappsはMiddlewareを頼りにして存在しています。現実世界のデータを必要とするDefiのプロトコルは現実世界のデータを必要とします、その際に使うMiddlewareはオラクルと呼ばれる物です(現実世界のデータをスマートコントラクトに知らせる作用を持っている)オラクルは分散せずに、一つの情報源にのみ頼っているともちろんなことに、その情報源が悪いことするとスマートコントラクト自体が破綻してしまいます。
また、ロールアップサービスもイーサリアムチェーンに独立したMiddlewareのValidatorネットワークを運営しています。
このようなMiddlewareはイーサリアムと似たような感じでトークンを使って分散性および安全性を維持していますが、仮にこの安全性確保のトークンの値段が暴落した場合、悪意の持つ攻撃者は過半数のトークンを保有することでルールを変更することができてしまいます。なおEigen-LayerのRe-stakingで使われる資金量があると攻撃にかかるコストが爆増してしまい、攻撃すること自体が現実的ではなくなります。
図で表すと下記のようになります。Option1は自分でステーキングした物をそのままEIgenに渡すことです。Option2は今まだ開発されていないと思われます。Option3はLSD(リキッドステーキングデリバティブ)でステーキングした物をEigen Layerに渡すということです。
Messari, IOSG Ventures |
簡略的にいうと、Ethereumネットワークを含む、ブロックチェーン技術の大体は分散性によって安全が保たれています。過半数のノードが悪意の持つ主体にコントロールされた時にEthereumネットワークは崩壊します。そうならないためにできるだけノードのオペレーターを世界中の個人や組織に分散的にやることが大切です。Eigen LayerでRe-stakingされた資金を使って例えばL2の分散性をさらに促進したり、スマートコントラクトに現実世界の情報を提供するあOraclesの分散性を促進したりすることが考えられます。
分散型のアプリケーションを築いている人でかつ独自でセキュリティーシステムを作る必要がある方がEigen Layerの提供するセキュリティーを受け、対価として一定の金額をEigen Layerに支払い、Eigen Layerがその支払われた一部の額をここにRe-stakingした人に還元するということです。
・現状
現在プロジェクトがEigen Layeを利用しておらず、よってAPRもゼロです、今からRe-stakingすることはPointと呼ばれるものをゲットできます。このPointの具体的な用例については将来的のValidatorを募集する費用などに使う?らしいです。具体的な情報はアナウンスされていません。
また、実際APRがで始めるのは来年のQ1ぐらいになるそうです。
・融資関係
https://www.rootdata.com/Projects/detail/EigenLayer?k=Mjk4MA%3D%3D
投資された額が高いプロジェクトほど実際の経済価値の見積もりが高くエアドロも多いというのがこれまでの慣例でした、また取引所関係のVCから受けている投資であるとなおさら取引所上場によって投資家たちから充実な流動性を受けることができます。
Eigen Layerの投資関係は以下の通りです。2回のラウンドで合計54.5Mドルを募集して、VC陣営はCoinbase、Polygon、Polychainなどの大手がいます。クリプトにおける投資額がほぼボトムである今年の3月でこれほどの成績を上げているPJは珍しいです。
▸リスク
・リキッドステーキングのリスク
・Eigenlayerのリスク
▸エアドロ
エアドロすることについての情報はないが、このプラットフォーム自体は第三者パーティのDappsを一定の審査の元にRe-stakingを可能とするので、この一定の審査を行う主体は初期〜ではチームで後期からではコミュニティー、つまりDAOが行うことが一般的です。トークンについてはほぼ確定していると言ってもいいと思います、CEOは複数回のインタービュにおいて独自トークンローンチの可能性について言及しています。
このプラットフォームでステーキングすることでエアドロに当てる可能性があると思いますが、概要でも言った通り、100ドル以下しかステーキングしないのであればおそらくエアドロの範疇には入らないと思います。
具体的にやるのにはまずLido(現在ではLido自体にリキッドステーキングすることは可能ですが、Eigen Layerで再ステーキングすることはできません。)やRocket Poolにまずステーキングして、その後もう一度Eigen Layerでstakeすることで一番高い収益が得られます。
メインネットでの操作だと5回ほどのTxが必要なので20〜30ドルほどのガス代がかかってしまいます。
▸記念NFT
https://mint.fun/ethereum/0x36b73d268a441164ea0e4e5560a579573a475ebf
意味あるかは不明ですが(これまでこのような記念NFTでエアドロ出たケースがほぼありません。)、私は一応2枚を2垢で取得しています。
▸stETH, rETHの取得
・概要
・Lidoの場合
LidoのLST(Liquid Staking Token)はstETHになります。準備としてまずメインネットのETHを調達する必要があります。CEXよりそのまま送るなどして調達してください。
続いて上記のサイトをアクセスし、スクショのようにステーキングしたいETHの額を入力してください。これがリキッドステーキングになります。Rewardsの箇所で自分のETHがどれほど稼いだかを一覧できます。エアドロを狙うのに一番いいのは1000ドル前後〜1ETHと思います。100ドルの軍資金の場合はスルーでお願いします。
Available to stakeがウォレット内に残っているステーキングされていないETH=ネイティブETHの額、Staked amountはステーキングすでにされた額。Staked Amountのところに表示されていれば大丈夫です。
・RocketPoolの場合
Stake ETHの箇所にステーキングしたい額を入れて、Stakeをクリックしてガス代、ETHを支払えば終わりです、代わりにR-ETHというものが獲得できます。私はこれではなくLidoの方に1ETHを入金して明日プールが開くのを待つという方針です。
・参考までに読んでみてください
https://blockworks.co/news/eigenlayer-deploys-on-ethereum-mainnet
https://thesis.neworder.network/#eigenlayer-will-be-the-most-important-innovation-for-ethereum
https://twitter.com/OlimpioCrypto/status/1610013658125328384
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